記事一覧

海外渡航後の注意喚起ポスター

MERS、エボラ出血熱、デング熱、鳥インフルエンザ等、海外からの様々な感染症が懸念されています。診療前に患者さまからの渡航の情報をできるだけ入手するために、患者さま向けの注意喚起ポスターを作成しましたので、院内掲示等でご活用ください。
■海外渡航者用 院内掲示ポスター→ファイル 842-1.pdf

MERS疑似症患者の定義

先日より当該感染症に罹患した疑いのある患者への対応及び情報提供についてお願いしています。
疑似症患者の定義については、「感染症法」に基づき運用していますが、この度の韓国におけるMERSの流行状況に鑑み、当分の間、暫定的な対応として、MERS疑似症患者の定義が新たに定められましたのでお知らせします。

詳しくは

MERSリスクアセスメント(6月4日現在)

国立感染症研究所より
■中東呼吸器症候群のリスクアセスメント(2015年6月4日現在)
がまとめられていますのでお知らせします。

MERSの情報提供 要件変更について

6/2付け「韓国におけるMERSの発生について」患者の情報提供と対応をお願いしたところですが、本日要件の一部が変更となりましたので、お知らせします。

■情報提供を求める患者の要件 (下線部 追加)

患者が次のア、イ又はウに該当し、かつ、他の感染症又は他の病因によることが明らかでない場合、中東呼吸器症候群への感染が疑われるので、中東呼吸器症候群を鑑別診断に入れる。ただし、必ずしも次の要件に限定されるものではない。

ア  38℃以上の発熱及び咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線学的に肺炎、ARDSなどの実質性肺病変が疑われる者であって、発症前14日以内に対象地域(※)に渡航又は居住していたもの

イ  発熱を伴う急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に対象地域(※)において、医療機関を受診若しくは訪問したもの、MERSであることが確定した者との接触歴があるもの又はヒトコブラクダとの濃厚接触歴があるもの
※対象地域:アラビア半島又はその周辺諸国

ウ  発熱又は急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に、対象地域か否かを問わず、MERSが疑われる患者を診察、看護若しくは介護していたもの、MERSが疑われる患者と同居(当該患者が入院する病室又は病棟に滞在した場合を含む。)していたもの又はMERSが疑われる患者の気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直接触れたもの

引き続き、MERSにり患した疑いのある患者を診察した場合の対応及び情報提供をお願いします。

韓国におけるMERSの発生について

MERSについては、依然として継続的なヒトーヒト感染は見られませんが、5月11日に韓国において診断の遅れや、院内感染対策の不徹底により二次感染や院内感染事例が多数発生した輸入症例が報告されています。つきましては、本事例を踏まえ、院内感染対策の徹底と疑い症例については直ちに情報提供お願いいたします。

■韓国の輸入症例の状況ファイル 838-1.pdf

◎1例目 : 68歳 男性 4/18~5/3 中東諸国に仕事で来訪。 入国時無症状 

  1例目の受療状況          二次感染の状況
 A病院 5/12~5/15 外来受診   医療スタッフ 1名
 B病院 5/15~5/17 入院      家族・同病棟での接触者 15名
 C病院 5/17~5/20 入院      医療スタッフ 1名
 D病院 5/20~    入院
                        H27.6.1の時点(18名)の状況
■情報提供を求める患者の要件
ア.38度以上の発熱及び咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線学的に実質性肺病変(例:肺炎又はARDS)が疑われる者であって、発症前14日以内に対象地域(※)に渡航又は居住していたもの
イ. 発熱を伴う急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に対象地域(※)において、医療機関を受診若しくは訪問したもの、MERSであることが確定した者との接触歴があるもの又はラクダとの濃厚接触歴(例:未殺菌乳の喫食)があるもの
ウ. 発熱又は急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に、中東呼吸器症候群が疑われる患者を診察、看護若しくは介護していたもの、中東呼吸器症候群が疑われる患者と同居していたもの又は中東呼吸器症候群が疑われる患者の気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直接触れたもの
                    ※対象地域:アラビア半島又はその周辺諸国
◎対応フロー→ファイル 838-2.pdf

■院内感染対策の徹底
標準予防策及び飛沫感染予防策の徹底をお願いいたします。
詳しくは
「中東呼吸器症候群(MERS)・鳥インフルエンザ(H7N9)患者搬送における感染対策」→ファイル 838-3.pdf

「中東呼吸器症候群(MERS)・鳥インフルエンザ(H7N9)患者に対する院内感染対策」→ファイル 838-4.pdf

デング熱・チクングニア熱の診療ガイドライン

この度、「デング熱診療ガイドライン(第1版)」(2014/9/16)が改訂されましたので、お知らせします。
和歌山市では、下記要件を目安として、行政検査を実施する体制を整えていますので、引き続き、疑い患者を診察した際は、直ちに情報提供お願いします。

≪デング熱を疑う目安≫
 海外のデング熱流行地域から帰国後、あるいは海外渡航歴がなくてもヒトスジシマカの活動時期に国内在住者において、発熱と以下の所見の2つ以上を認める場合にデング熱を疑う。

1.発疹    2.悪心・嘔吐   3.頭痛・関節痛・筋肉痛  4.血小板減少
5.白血球減少 6.ターニケットテスト陽性  7.重症化サインのいずれか

≪重症化サイン≫
 デング熱患者で以下の症状や検査所見を1つでも認めた場合は、重症化のサイン有りと診断する。
1.腹痛・腹部圧痛 2.持続的な嘔吐 3.腹水・胸水 4.粘膜出血
5.無気力・不穏 6.肝腫大(2cm以上) 7.ヘマトクリット値の増加(20%以上,同時急速な血小板減少を伴う)

デング熱・チクングニア熱の診療ガイドライン(2015/5/22)→ファイル 837-1.pdf

平成27年度 インフルエンザワクチン株

平成27年度のインフルエンザHAワクチン製造株が下記のとおり決定しました。
来シーズン(2015/16)よりA型株2価、B型株2価の4価のインフルエンザHAワクチンが導入されることとなりましたのでお知らせします。

【A型株】
A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/スイス/9715293/2013(NIB-88)(H3N2)
【B型株】
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)

後天性免疫不全症候群(五類感染症・全数把握疾患)

20Wにおいて届出がありましたのでお知らせします。
●後天性免疫不全症候群(AIDS) 40歳代 男性

今冬のインフルエンザ(2014/15シーズン)

和歌山市内において今シーズンのインフルエンザ流行は、昨年12月初旬より始まり、中旬には注意報、下旬には警報となり、2月上旬ぐらいまで続きました。現在も少数になりましたが報告を受けています。注意報としては昨シーズンより4週程度早く、警報としては、2011-12シーズンから3年ぶりの流行警報となり大きな流行となりました。
この度、国立感染症研究所より全国的な今冬のインフルエンザの状況がまとめられましたので、お知らせします。
■今冬のインフルエンザ(2014/15シーズン)→ファイル 834-1.pdf

感染症法一部改正(H27年5月21日施行分)

感染症法の一部を改正する法律が平成26年11月21日に公布され、平成27年5月21日より施行される改正の概要をお知らせします。
《改正の概要》
●5類感染症「侵襲性髄膜炎菌感染症」及び「麻しん」
  診断した医師の届出方法の変更(患者氏名、住所等を直ちに届出 に変更)
●5類感染症「後天性免疫不全症候群」
  届出基準(指標疾患)の一部見直し
●結核患者に対するDOTS(直接服薬確認療法)事業の学校・施設等への依頼に関する規定等の整備

※改正内容の詳細や届出基準・発生届については随時更新します。