記事一覧

和歌山市感染症対策ネットワーク

感染症を取り巻く状況は著しく変化してきています。新興、再興感染症の発生や、麻しん、風しん等による広域的なアウトブレーク。また薬剤耐性菌が増加する一方、新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり、国際社会でも大きな課題となっています。
このような中、感染症対策は医療機関、施設、保育所、幼稚園、学校、行政など関係機関が多岐にわたり、地域についても市内のみならず、広域的に連携していく事が重要です。
和歌山市では、このような状況を踏まえ、市内の医療機関や関係機関が迅速に情報を共有し相互支援を行いながら地域全体で感染症対策に取り組むネットワーク体制を構築するために、「第1 回和歌山市感染症対策ネットワーク会議」を開催しますのでお知らせいたします。

日 時:平成29年12月21日(木) 午後5時~午後7時
場 所:和歌山市保健所 3階大ホール
■和歌山市感染症対策ネットワークHP

感染症法に基づく届出基準等の一部改正について

この度、感染症法に基づく届出基準等の一部が改正されましたので、お知らせします。
■改正の概要
1 二類感染症: 急性灰白髄炎
 ・ 2型ワクチン株ポリオウイルスによる無症状病原体保有者を届出の対象。
2 四類感染症: デング熱
 ・ 臨床的特徴及び届出基準を変更
3 四類感染症:レジオネラ症
 ・ 届出基準における検査方法及び検査材料を追加
4 四類感染症: 黄熱 及び 五類感染症: 侵襲性髄膜炎菌感染症
 ・ 発生届にワクチン接種歴の記載を追加。
5 五類感染症:クリプトスポリジウム症・ ジアルジア症
 ・ 届出基準を変更
6 五類感染症: 侵襲性インフルエンザ菌感染症・侵襲性髄膜炎菌感染症・侵襲性肺炎球菌感染症
 ・ 定義及び届出基準を変更。
7 その他、記載の適正化を行う等所要の改正。

■適用日:平成28 年11 月21 日
※改正後の発生届及び届出基準は適用日に差し替えを行います。

ジカウイルス感染症 院内掲示ポスター

和歌山市感染症情報センターでは、市民の方へ「ジカウイルス感染症」を正しく知ってもらうために、市民向けHP及び医療機関向けHPを作成しています。
また、院内掲示用のポスターも作成しましたので、ご活用ください。

■ジカ熱院内掲示ポスター →ファイル 896-1.pdf

ジカウイルス WHO緊急委員会報告

昨日(1日)、ジカウイルス流行地域における小頭症と神経障害に関する WHO 緊急委員会が開催され、小頭症及び神経障害の集団発生に関する「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」 (Public Health Emergency of International Concern(PHEIC)) が宣言されましたのでお知らせします。
厚生労働省 報道発表資料

ジカウイルス感染症(ジカ熱)について

南米を中心に感染が確認されているジカ熱に関して、昨年、ブラジル保健省は、妊娠中のジカ熱感染と胎児の小頭症に関連がみられるとの発表をしており、本年1月15 日には、米国CDC が、妊娠中のジカ熱感染に関してより詳細な調査結果が得られるまでは、流行国地域への妊婦の渡航を控えるよう警告を発出しました。
国立感染症研究所においては、流行国地域への渡航及び国内でのジカ熱の流行に関するリスクアセスメントを行った結果、「詳細な調査結果が得られるまで妊婦の流行国地域への渡航は可能な限り控えた方が良いこと」、「国内での症例の発生に備え、神経症状の合併の可能性ついて、臨床医が認識していることが望ましいこと」との見解があり、ジカ熱に関する情報提供がありましたのでお知らせいたします。
下記の情報を参考に、渡航歴や臨床症状等からジカ熱の可能性が考えられる患者を診察した場合には、情報提供をお願いします。

■ ジカ熱の臨床上の特徴
(1)症  状:  主として軽度の発熱(<38.5℃)、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、疲労感、倦怠感などを呈する者(一般的にデング熱、チクングニア熱より軽症だが、血小板減少などが認められる場合もある)
(2)潜伏期間:  3日~12日
(3)感染経路:  ウイルスに感染した媒介蚊の吸血によりヒトへ感染
■ ジカ熱の流行国地域
本年1月15 日時点で、ブラジル、コロンビア、エルサルバドル、仏領ギアナ、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、マルティニーク、メキシコ、パナマ、パラグアイ、プエルトリコ、スリナム、ベネズエラ

●ジカウイルス感染症(ジカ熱)のリスクアセスメント→ファイル 886-1.pdf

ジカ熱について(厚生労働省)

世界スカウトジャンボリー参加者の髄膜炎菌感染症の発生

7/28~8/8、山口県で開催された、第23回世界スカウトジャンボリー参加者が髄膜炎菌感染症と診断され入院中であることが、厚生労働省より情報提供がありました。
ボーイスカウト日本連盟では、髄膜炎菌感染症は感染者と濃厚な接触をしなければ伝播しませんが、大会に参加された皆様で、万一体調の変化を感じた際には、医療機関を受診するよう、注意喚起されていますので、お知らせします。

発表資料→ファイル 858-1.pdf

紀の国わかやま国体  強化サーベイランス実施

紀の国わかやま国体の期間中には市内外から沢山の方々を迎え、多くの人々が集います。そのため、感染症等の異常な発生の早期探知と迅速な対応を行うための仕組みづくりを目的とした強化サーベイランスを実施します。これによって、感染症の流行をより早期に探知することが可能になり、迅速な対応を行い、被害の拡大を防ぐことを目的とします。また、監視を強化することで、テロなど意図的な犯罪行為に対しての抑止効果を高める上でも重要と考えています。

詳しくは:国体強化サーベイのページ
なお、毎日のデータ(日報)はホームページに掲載いたします。

海外渡航後の注意喚起ポスター

MERS、エボラ出血熱、デング熱、鳥インフルエンザ等、海外からの様々な感染症が懸念されています。診療前に患者さまからの渡航の情報をできるだけ入手するために、患者さま向けの注意喚起ポスターを作成しましたので、院内掲示等でご活用ください。
■海外渡航者用 院内掲示ポスター→ファイル 842-1.pdf

感染症法一部改正(H27年5月21日施行分)

感染症法の一部を改正する法律が平成26年11月21日に公布され、平成27年5月21日より施行される改正の概要をお知らせします。
《改正の概要》
●5類感染症「侵襲性髄膜炎菌感染症」及び「麻しん」
  診断した医師の届出方法の変更(患者氏名、住所等を直ちに届出 に変更)
●5類感染症「後天性免疫不全症候群」
  届出基準(指標疾患)の一部見直し
●結核患者に対するDOTS(直接服薬確認療法)事業の学校・施設等への依頼に関する規定等の整備

※改正内容の詳細や届出基準・発生届については随時更新します。

蚊媒介感染症に関する特定感染症予防指針

昨年8月、70年ぶりに国内でデング熱に感染した症例が報告されました。現在デング熱についてはワクチン等が存在しないため、蚊媒介感染症のまん延防止対策が重要とされています。
このような状況を踏まえ、本日、蚊媒介感染症に関する特定感染症予防指針が公布され、施行されましたので、お知らせします。
和歌山市では、患者の発生動向を注視し、調査の強化を行っています。つきましては、下記の要件を目安として、行政検査を実施する体制を整えていますので、直ちに情報提供お願いいたします。

《デング熱を疑う目安》
海外の デング熱流行地域から帰国後、あるいは渡航歴がなくてもヒトスジシマカ活動時期に国内在住者おいて、 Aの2つの所見に加え、Bの2つ以上の所見を認める場合にデング熱を疑う。
(A)必須所見
1. 突然の発熱( 38 ℃以上)
2. 急激な血小板減少
(B)随伴所見
1.皮疹
2.悪心・嘔吐
3.骨関節痛 ・筋肉痛
4.頭痛
5.白血球減少
6.点状出血(あるいはターニケットテスト陽性)

■デング熱診療ガイドライン(第1版)→ファイル 831-1.pdf

ページ移動