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5類感染症 疾患追加

この度、感染症法の改正に伴い、次の疾患が5類全数把握疾患に追加されましたので、診断した場合は届出いただきますようお願いします。

■カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症
■水痘(入院例に限る。)
■播種性クリプトコックス症
■薬剤耐性アシネトバクター感染症(5類定点把握から変更)

施行期日 平成26年9月19日

デング熱(4類感染症)

デング熱 の届出がありましたのでお知らせします。
●20歳代 女性 届出9/5  非構造蛋白(NS1)検出 行政検査(DEN-1)
 海外(インドネシア)渡航歴あり

デング熱 の検査診断 について

先日より、デング熱の都立代々木公園周辺での感染が多数報告されています。
デング熱は感染症法で四類感染症として届出対象となっています。臨床的に疑われる患者を診療した場合は、下記、要件を目安として、行政検査を実施する体制を整えていますので、直ちに情報提供お願いいたします。

《デング熱を疑う患者の目安》
(A)必須所見
1. 突然の発熱(38℃以上)
2. 急激な血小板減少

(B)随伴所見
1.発疹、2.悪心・嘔吐、3.骨関節痛・筋肉痛、4.頭痛、白血球減少
6.点状出血(あるいはターニケットテスト陽性)

(A)の2つの所見に加え(B)の2つ以上の所見を認める場合にデング熱を疑う。
また、疫学情報としては流行地への旅行歴がある場合

■デング熱患者にみられる症状や検査所見
(2006 年~2010 年に国内で診断されたデング熱患者556例) 
症状・検査所見: 発生頻度
発熱 : 99.1%
血小板減少 : 66.4%
頭痛 : 57.6%
白血球減少 : 55.4%
発疹 : 52.7%
骨関節痛 : 31.1%
筋肉痛 : 29.1%

■デング熱診療マニュアル(第1版)→ファイル 780-1.pdf

デング熱 の国内感染 症例 について

この度、さいたま市内の医療機関から、海外渡航歴がないにもかかわらず、デング熱(四類感染症) の患者であることが確認されました。
●埼玉県在住 10歳代 女 8/20発症 8/26診断
患者には海外渡航歴がないことから、国内でデング熱に感染したと考えられ、現在、疫学調査(患者の周辺者等における症例探索等)を実施しているところです。
つきましては、本事例(デング熱の国内感染事例)をうけ、海外渡航歴がない場合であっても、デング熱が疑われる症例については、情報提供お願いいたします。

■デング熱Q&A→ファイル 779-1.pdf
■デング熱診療マニュアル(案)→ファイル 779-2.pdf
■デング熱(ファクトシートVer2)→ファイル 779-3.pdf

破傷風(五類感染症)

34Wにおいて届出がありましたのでお知らせします。
●破傷風 40歳代 男性

クロイツフェルト・ヤコブ病(五類感染症)

33Wにおいて届出がありましたのでお知らせします。
●クロイツフェルト・ヤコブ病(古典型) 70歳代 女性

腸管出血性大腸菌感染症(O157)

和歌山市内において腸管出血性大腸菌感染症(三類感染症)の届出がありましたのでお知らせします。
●患  者  30歳代 男性 届出8/8
 血 清 群  O157  ベロ毒素VT1VT2

エボラ出血熱に関する対応について

平成26年3月以降、西アフリカの3か国(ギニア、リベリア及びシエラレオネ)を中心にエボラ出血熱の流行が続いており、今月4日までに、1,711名の患者(疑い例も含む。うち932名死亡。)が報告されています。
エボラ出血熱は、主として患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染する疾病であることから、一般の日本人旅行者に対する感染リスクは非常に低いと考えられます。しかしながら、流行地からの帰国者・入国者でエボラ出血熱の疑いがある者について、下記の要件に合致した場合は直ちに情報提供願います。

《医療機関から情報提供を求める要件》
1.38℃以上の発熱に加え、エボラ出血熱を疑う症状がある
(届出基準に基づき、発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、胸痛、腹痛、嘔吐、下痢、食思不振、脱力、原因不明の出血などの症状や所見)
2.発症前3週間に疫学的なリスクがある(以下の3項目は例)
・エボラ出血熱患者(疑い患者含む)の体液等(血液・体液や吐物・排泄物など)との直接接触がある
・エボラ出血熱流行地域(※1)への渡航歴や居住歴があること
・エボラ出血熱発生地域(※2)由来のコウモリ、霊長類等に直接手で接触するなどの接触歴がある(※3)
3.他の感染症によることが明らかな場合又は他の病因が明らかな場合は除く(※4)
ただし、必ずしもこの要件に限定されるものではありません。

※1 現在流行している地域は西アフリカのギニア、シエラレオネ、リベリア
※2 これまで発生の報告があるアフリカ地域は、上記※1に加え、ウガンダ、スーダン、ガボン、コートジボアール、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国
※3 エボラ出血熱患者やエボラ出血熱疑い患者の血液などの体液等との直接接触や現地のコウモリなどとの直接的な接触
※4 潜伏期間は2~21日間(平均約1週間)。突然の発熱で発症。鑑別を必要とする疾患は、他のウイルス性出血熱、腸チフス、発しんチフス、赤痢、マラリア、デング熱、黄熱等
現時点では、国内において症例が確認されていないことから、慎重な対応を行うため、感染症法に基づく疑似症としての届出は不要です。

●エボラ出血熱Q&A→ファイル 775-1.pdf
●エボラ出血熱疑い患者 標準的対応フロー→ファイル 775-2.pdf

腸管出血性大腸菌感染症(O157)

和歌山市内において腸管出血性大腸菌感染症(三類感染症)の届出がありましたのでお知らせします。
●患  者  70歳代 男性 届出8/4  HUS合併
 血 清 群  O157  ベロ毒素  VT2

腸管出血性大腸菌感染症(O157)

和歌山市内において腸管出血性大腸菌感染症(三類感染症)の届出がありましたのでお知らせします。
●患  者  20歳代 男性 届出7/24
 血 清 群  O157  ベロ毒素  VT2

※平成26年 3例目の届出となります。