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エボラ出血熱に関する対応について

平成26年3月以降、西アフリカの3か国(ギニア、リベリア及びシエラレオネ)を中心にエボラ出血熱の流行が続いており、今月4日までに、1,711名の患者(疑い例も含む。うち932名死亡。)が報告されています。
エボラ出血熱は、主として患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染する疾病であることから、一般の日本人旅行者に対する感染リスクは非常に低いと考えられます。しかしながら、流行地からの帰国者・入国者でエボラ出血熱の疑いがある者について、下記の要件に合致した場合は直ちに情報提供願います。

《医療機関から情報提供を求める要件》
1.38℃以上の発熱に加え、エボラ出血熱を疑う症状がある
(届出基準に基づき、発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、胸痛、腹痛、嘔吐、下痢、食思不振、脱力、原因不明の出血などの症状や所見)
2.発症前3週間に疫学的なリスクがある(以下の3項目は例)
・エボラ出血熱患者(疑い患者含む)の体液等(血液・体液や吐物・排泄物など)との直接接触がある
・エボラ出血熱流行地域(※1)への渡航歴や居住歴があること
・エボラ出血熱発生地域(※2)由来のコウモリ、霊長類等に直接手で接触するなどの接触歴がある(※3)
3.他の感染症によることが明らかな場合又は他の病因が明らかな場合は除く(※4)
ただし、必ずしもこの要件に限定されるものではありません。

※1 現在流行している地域は西アフリカのギニア、シエラレオネ、リベリア
※2 これまで発生の報告があるアフリカ地域は、上記※1に加え、ウガンダ、スーダン、ガボン、コートジボアール、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国
※3 エボラ出血熱患者やエボラ出血熱疑い患者の血液などの体液等との直接接触や現地のコウモリなどとの直接的な接触
※4 潜伏期間は2~21日間(平均約1週間)。突然の発熱で発症。鑑別を必要とする疾患は、他のウイルス性出血熱、腸チフス、発しんチフス、赤痢、マラリア、デング熱、黄熱等
現時点では、国内において症例が確認されていないことから、慎重な対応を行うため、感染症法に基づく疑似症としての届出は不要です。

●エボラ出血熱Q&A→ファイル 775-1.pdf
●エボラ出血熱疑い患者 標準的対応フロー→ファイル 775-2.pdf

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