風しん(3日はしか)
妊婦や妊娠の可能性のある方については、胎児の「先天性風しん症候群」のおそれもあるため、周りの人から感染しないように十分な注意が必要 であり、職場や家庭での感染防止にも注意してください。
風しんを正しく知りましょう
予後は、一般に良好で4~5日で軽快しますが、2,000人から5,000人に1人くらいの割合で、脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が発生することがあります。また、妊娠している女性が感染すると、「先天性風疹症候群」の可能性があります。
先天性風疹症候群とは?
感染経路は?
風しんを発病している人が、他の人に風しんを感染させる可能性がある期間は、発疹の出る前後1週間程度です。
今までの風しん予防接種
1995年(H7)4月に接種対象者が男女幼児へと変更されるとともに、時限措置として、1995年(H7)4月~2003年(H15)9月にかけて、中学生男女を対象に接種が行われました。さらに、2006年(H18)4月から,、麻しん風しん混合(MR)ワクチンの使用が開始され、同年6月より、それまでの1回接種から1歳児(第1期)と小学校入学前1年間の幼児(第2期)を対象とした2回接種に変更されました。
その後、2007年(H19)から始まった10~20代を中心とする麻しんの全国的な流行を受けて、2008~2012年度までの5年間、中学1年生(第3期)および高校3年生相当の年齢の者(第4期)を対象に、2回目の接種機会が設けられました。 2018年(H30)、関東地方を中心に風しんの流行を認めましたが、その患者の中心は30代から50代の男性でした。このうち、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性は、これまで風しんに係る公的な予防接種を受ける機会なく、抗体保有率も他の世代に比べ低くなっているため、2019年度~2024年度までの6年間、風しんの抗体検査及び抗体価が低い場合の予防接種を盛り込んだ追加的対策が設けられました。
現在は、主に麻しん風しん二種混合ワクチン(MR)で、1歳の誕生日から2歳の誕生日の前日まで(1期)と小学校入学前の1年間(2期)の2回接種制度となっています。
(令和6年4月1日現在年齢の今までの定期接種の機会)
年齢 | 生年月日 | 男性 | 女性 |
1~5歳 | 2018年(平成30年)4月2日 |
1歳で接種 |
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6~23歳 | 2000年(平成12年)4月2日 |
1歳・就学前の接種 |
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24~28歳 | 1995年(平成7年)4月2日 |
幼児期・中学1年生で接種 |
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29~33歳 | 1990年(平成2年)4月2日 |
幼児期・高校3年生で接種 |
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34~36歳 | 1987年(昭和62年)10月2日 |
幼児期に接種 |
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36~44歳 | 1979年(昭和54年)4月2日 |
中学生で接種 |
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45~61歳 | 1962年(昭和37年)4月2日 |
40~50代で個別接種(1回) (※風しん抗体価が低い場合のみ) |
中学生で |
62歳~ | 1962年(昭和37年)4月1日以前 | 接種していない |
風しんにかからないために
1歳のお祝いと入学準備にワクチン接種を! | |
1期 | 1歳代(1歳の誕生日から2歳の誕生日の前日まで) |
2期 | 小学校入学前の1年間 |
※接種対象期間を過ぎると自費接種となりますので、 対象年齢になった時には、ぜひ受けましょう。
和歌山市では妊婦への感染を防止し、「先天性風しん症候群」の発生を予防するため、和歌山市風しん予防対策事業として抗体検査及び予防接種の一部費用助成を行っています。
詳しくは
風しん予防対策事業のお知らせ
風しんにかかったら
風しんに感染している場合は、病院で他の患者に感染させる可能性があります。
その他の情報