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中東呼吸器症候群(MERS)の国内発生時の対応について

先日より、MERSに罹患した疑いのある患者を診察した場合に対応及び情報提供についてお願いしているところです。
韓国において、死亡例を含む感染者数が拡大していることを踏まえ、国内でMERSへの感染が疑われる患者が発生した場合の医療提供や感染拡大を防ぐための対応が示されました。
和歌山市では、市衛生研究所での PCR検査で陽性が出た場合、速やかにMERS患者からの二次感染が疑われる者に対して積極的疫学調査を開始し、下記を基本とした対応を行いますのでお知らせします。

[国内でMERS患者に接触した者への対応]

■「疑似症」の要件に該当する者【入院措置】

■ 発病日以降に接触した者で「疑似症」の要件に該当しない者
 ▼濃厚接触者 【健康観察及び外出自粛要請】
  ①世帯内接触者
  ②医療関係者等(必要な感染予防策を行っていない場合)
  ③汚染物質接触者
  ④対面で会話等(必要な感染予防策なし 目安2m)
 ▼その他接触者 【健康観察】
  ①濃厚接触の定義に該当しない空間共有者
  ②医療関係者等(必要な感染予防策を行っている場合)

《医療従事者等の必要な感染予防策》
手指衛生を行う、手袋、サージカルマスク(又はN95マスク)、眼の防護具(フェイスシールドやゴーグル)、ガウンを装着することが望ましいが、2メートル以内に近づかない。侵襲的な処置をしない等のリスクが少ない状況では、眼の防護具やガウンは必須ではない。と示されています。