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中国での鳥インフルエンザA(H7N9)情報提供依頼

4月3日付けで公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、中国の国家衛生・計画出産委員会は4月3日、インフルエンザA(H7N9)に感染した患者が新たに4人発生したとWHOに報告しました。この4人の患者は中国東部の江蘇省で発生しました。この患者の間に疫学的な関連はありません
患者は、3月19日に発症した45歳の女性、同じく3月19日に発症した48歳の女性、3月20日に発症した83歳の男性、3月21日に発症した32歳の女性で、いずれも重篤な状態にあります。
これまでに、中国でインフルエンザA(H7N9)に感染したと確定された患者は7人です。前回の報告で確定された患者は3人で、上海市と安徽省から報告されており、2人が死亡しています。
 江蘇省では、4人の患者の接触者として160人以上が経過観察されています。現時点では、経過観察中の接触者で発症した人はいません。上海市で発生した患者1人の接触者2人の遡及調査が行われています。この2人の接触者は発症し、1人は死亡し、1人は回復しました。この接触者は確定診断がされていません。

このたび、WHOが作成した本疾患に関するQ&Aの仮訳が作成されましたので、お知らせします。

また、下記の要件に該当する患者を診察した場合、保健所へ情報提供お願いいたします。

《情報提供を求める患者の要件》
38度以上の発熱と急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線学的に肺病変(例:肺炎又はARDS)が疑われる者であり、発症前10日以内に中国に渡航又は居住していた者。
但し、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く。

下記の要件に合致する患者の診療に当たっての標準予防策の徹底についてもお願いします。

●鳥インフルエンザA(H7N9)に関するQ&A(WHO作成・厚労省 仮訳)
  →ファイル 576-1.pdf