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中国での鳥インフルエンザ(H7N9)

4月1日付けで公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、中国の国家衛生・計画出産委員会は3月31日、インフルエンザA(H7N9)に感染した患者が3人発生したとWHOに報告しました。患者は3月29日に中国の疾病予防管理センターで実施された検査で確定されました。インフルエンザA(H3N2)、インフルエンザA(H1N1)pdm09、インフルエンザA(H5N1)、新種のコロナウイルスの検査も実施されましたが、いずれも陰性でした。
患者は上海市で2名、安徽省で1名発生しました。患者は3人とも重症の肺炎と呼吸困難を合併した呼吸器感染症を発症しました。発症日は2月19日から3月15日までの間でした。患者のうち2人は死亡し、1人は現在重篤な状態にあります。
これまでのところ、患者の間に疫学的な関連は確認されていません。接触者の経過観察を含む調査が行われています。現時点では、経過観察中の88人の接触者から新たな患者は発生していません。感染源と感染経路に関する調査が進められています。
中国政府はこの事例について積極的に調査を行っており、サーベイランスの強化、検査体制の強化、検査・報告・治療に関して医療専門家のトレーニングを行っています。
WHOは国の当局と連携し、この事例を注視しています。新しい情報が入手されれば、再度お知らせします。