第8週(2月16日〜2月22日) |
インフルエンザ |
平成 15 年の第 52 週に初めて 1 例の報告があったインフルエンザですが,平成 16 年の第 4 週( 1 月 19 日〜 25 日)に急増し,第 5 週( 1 月 26 日〜 2 月 1 日) 639 件,第 6 週( 2 月 2 日〜 8 日) 640 件とほぼ同数でピークとなり,第 7 週では 487 件,第 8 週では 226 件と急速に減少しました。定点あたりの報告数の推移は下図のとおりです。 市内の小学校,中学校等でも,第 4 週から急速に学級閉鎖が相次ぎ,第 5 週,第 6 週ではピークを迎えましたが,徐々に落ち着きつつあります。 |
感染性胃腸炎 |
インフルエンザの流行に伴うように増加したかん先生胃腸炎は,第 5 週では昨年より多い 203 件の報告がありましたが,第 6 週で 179 件ではやや減少し,第 7 週で 172 件,第 8 週では 182 件と横ばい状況です。 2003 年, 2002 年と比較すると,かなり報告数が増加しており,今後もしばらくは流行が続くことが予想されます。和歌山市,海南,岩出管内では警報が継続発令されています。インフルエンザと同様まだまだ注意が必要です。 感染性胃腸炎関連のウィルスとしては,病原微生物検出情報では,小型球形ウィルス(SRSV)の報告が第 50 週に大きなピークを示し,今年になってからも報告が続いています。また,ロタウィルスは全国レベルでは第 6 週現在で目立った増加はないようですが,市内の医療機関では,ロタウィルス感染症が増加しているようです。 【参考】ロタウィルス感染症 Q&A |
咽頭結膜熱 |
昨年末から流行が続いている「咽頭結膜熱」は,第 1 週から第 5 週にかけて, 16 件から 3 件へと暫時減少し,その後 4 件, 6 件, 3 件と横ばい状況で,和歌山市,岩出では警報は引き続き発令されています。 |
感染症対策で最も有効な予防法は予防接種です。 |
高病原性鳥インフルエンザ |
2003 年には,香港,米国,オランダ,ドイツ,韓国で, 2004 年にはベトナムで「高病原性トリインフルエンザ」は発生しています。直近では,ベトナム及びタイ等において,高病原性鳥インフルエンザの感染者及び死亡者が複数でたことで,世界的に注目されています。 2 月 12 日現在で,タイで確定感染者数が 6 名で,うち死亡例 5 例,ベトナムでは確定感染者数 19 例で,うち死亡者 14 例と極めて高い死亡率を示しています。 |
「鳥インフルエンザ」のような,動物等と人の両者に共通に感染する感染症を「動物由来感染症」「人獣共通感染症」「 ZOONOSIS (ズーノーシス)」などと呼んでいます。多くの種類の感染症があリ,重要なものは,四類感染症に指定されています。動物等を飼育する場合には,充分な知識と注意が必要です。 日常から,飼育の業務を担当した後は,必ず,手洗いとうがいを励行しましょう!また,必要に応じて,手袋やマスクの着用をしましょう! |