第48週( 11月24日〜 11月30日 ) |
感染性胃腸炎 |
冬場に流行する感染性胃腸炎が和歌山市では第 42 週で早くも 62 件と , 例年と比較して 3 倍程度の報告数となりました。以降,第 46 週まで横ばい状態でしたが、第 47 週で 90 件,第 48 週で 99 件でした。昨年は第 48 週から急増したのに比較すると、今年はまだ顕著な増加は認められていません画,今後の動向が注目されます。 年齢では、乳幼児からおとなまで幅広い年齢で報告されています。特に 1 歳から 5 歳までの幼児の報告数が多くなっています。 |
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 |
IDWR第 43 週コメントより・・・「近年、報告患者数の増加傾向にあるが,これは,迅速診断キットの普及による影響もあると思われる。患者報告は,毎年この時期から冬にかけて徐々に増加してくるが,本年は例年より早く報告数が増加しており,第 43 週では例年より報告数が多くなっている。年齢別では4〜6歳の報告が多い。」 |
咽頭結膜熱 |
この夏に、流行した「咽頭結膜熱」ですが、全国では、第 43 週・ 44 週と上昇に転じています。和歌山市でも、第 44 週から毎週報告があり、第 46 週では 8 件,第 47 週・第 48 週で 4 件と夏の流行期よりも多い報告が続いています。 |
水痘 |
例年冬に報告数が増加する「水痘」ですが、全国では、第 45 週で例年と比較し報告数が多くなっています。 |
マイコプラズマ肺炎 |
基幹定点医療機関から報告を受けている「マイコプラズマ肺炎」は、以前は 4 年周期で流行を迎えていましたが,最近はこの傾向は崩れつつあるようです。年間では、晩秋から冬にかけて増加が見られます。 2003 年は, 5 月下旬から 6 月上旬に報告数が多かったのですが,ここ数週間,全国で、報告数の増加が見られており、この冬の動向が注目されています。 |
SARSとの鑑別診断を明確にするためにも,インフルエンザの予防は重要です。 手洗いとうがいの励行,マスクの着用は,かぜ,インフルエンザ等の予防に有効です。また,65歳以上の高齢者等では,自己負担1000円で予防接種を受けることができます。また,他の年齢の方は,公費での接種の制度はありませんが,特に人と接する業務に従事している人や,基礎疾患のある方などは、かかりつけ医に十分相談し,予防接種を受けられることをお勧めいたします。 |
感染症対策で最も有効な予防法は予防接種です。 麻疹や風疹は予防接種で感染を予防できます。いずれも満1歳〜満7歳6か月になるまでの間にかかりつけ医で接種できます。 満1歳になったら,できる限り早く麻疹の予防接種を! 引き続き風疹の予防接種を! また,7歳6か月を過ぎた方でまだ予防接種を受けていない人では,任意接種(有料)になりますが, |
細菌性赤痢と腸管出血性大腸菌感染症 |
2 類感染症の細菌性赤痢は,平成 15 は累計 2 件の報告です。いずれも 20 歳代で, 1 名は中国, 1 名はインド旅行からの帰国者です。 |