第45週(11月3日〜11月9日) |
感染性胃腸炎 |
冬場に流行する感染性胃腸炎が和歌山市では第42週で早くも62件と,例年と比較して3倍程度の報告数となりました。以降,第43週で62件,第44週で63件,第45で58件と横ばい状態です。 乳幼児から10-14歳まで幅広い年齢で報告されています。特に1歳で12件と最も多く報告されています。 |
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 |
IDWR第43週コメントより・・・「近年、報告患者数の増加傾向にあるが,これは,迅速診断キットの普及による影響もあると思われる。患者報告は,毎年この時期から冬にかけて徐々に増加してくるが,本年は例年より早く報告数が増加しており,第43週では例年より報告数が多くなっている。年齢別では4〜6歳の報告が多い。」 和歌山市でも,第44週,第45週とも7件と報告数が増加しており、年齢別では,2〜7歳で報告されています。今後の動向が注目されます。 → A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 |
マイコプラズマ肺炎 |
基幹定点医療機関から報告を受けている「マイコプラズマ肺炎」は、以前は4年周期で流行を迎えていましたが,最近はこの傾向は崩れつつあるようです。年間では、晩秋から冬にかけて増加が見られます。2003年は,5月下旬から6月上旬に報告数が多かったのですが,ここ数週間,全国で、報告数の増加が見られており、この冬の動向が注目されています。 和歌山市では,3か所の基幹定点から報告を受けています。数週間に1件程度の報告が続いています。第38週から41週では報告はありませんでしたが、第42週から第44週で2件,第45週で1件の報告がありました。年齢別にみると,6か月〜1歳未満の乳児でした。 この冬は,SARSの再流行が危惧されていますが,SARSとの鑑別診断でインフルエンザやマイコプラズマ肺炎のような呼吸器感染症は重要です。 |
SARSとの鑑別診断を明確にするためにも,インフルエンザの予防は重要です。 手洗いとうがいの励行,マスクの着用は,かぜ,インフルエンザ等の予防に有効です。また,65歳以上の高齢者等では,自己負担1000円で予防接種を受けることができます。また,他の年齢の方は,公費での接種の制度はありませんが,特に人と接する業務に従事している人や,基礎疾患のある方などは、かかりつけ医に十分相談し,予防接種を受けられることをお勧めいたします。 |
感染症対策で最も有効な予防法は予防接種です。 麻疹や風疹は予防接種で感染を予防できます。いずれも満1歳〜満7歳6か月になるまでの間にかかりつけ医で接種できます。 満1歳になったら,できる限り早く麻疹の予防接種を! 引き続き風疹の予防接種を! また,7歳6か月を過ぎた方でまだ予防接種を受けていない人では,任意接種(有料)になりますが, |