オセルタミビル(商品名タミフル) 耐性を示す新型インフルエンザウイルスが和歌山市内で検出されましたのでお知らせします。
厚生労働省によれば、タミフルに対する耐性を持つ遺伝子変異は、ウイルスの病原性には直接影響をおよぼすものではないとされています。
1.検査結果
●遺伝子解析(和歌山市衛生研究所 実施 1月18日判明)
オセルタミビル(商品名タミフル) 耐性マーカーH275Y 検出
●薬剤感受性試験(国立感染症研究所 実施 1月22日判明)
オセルタミビル(商品名タミフル) 耐性 確認
ザナミビル(商品名リレンザ)感受性 確認
2.患者の概要及び経過
19歳 男性 基礎疾患:脳性マヒ
12月30日 発熱・咳等のインフルエンザ症状出現。市内医療機関受診
簡易キットA(+) 別の医療機関を紹介され入院。
タミフル・リレンザ・抗生剤 処方
1月4日 症状悪化 PCR検査 新型インフルエンザ(A/H1N1)確認
1月6日 症状改善しないため、再度タミフル処方 簡易キットA(+)
検体採取し、タミフル耐性検査を実施
1月7日 PCR検査 新型インフルエンザ(A/H1N1)再度確認
1月12日 回復し退院
※現在、この患者から周囲への感染拡大は認められていません。