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デング熱 の検査診断 について

先日より、デング熱の都立代々木公園周辺での感染が多数報告されています。
デング熱は感染症法で四類感染症として届出対象となっています。臨床的に疑われる患者を診療した場合は、下記、要件を目安として、行政検査を実施する体制を整えていますので、直ちに情報提供お願いいたします。

《デング熱を疑う患者の目安》
(A)必須所見
1. 突然の発熱(38℃以上)
2. 急激な血小板減少

(B)随伴所見
1.発疹、2.悪心・嘔吐、3.骨関節痛・筋肉痛、4.頭痛、白血球減少
6.点状出血(あるいはターニケットテスト陽性)

(A)の2つの所見に加え(B)の2つ以上の所見を認める場合にデング熱を疑う。
また、疫学情報としては流行地への旅行歴がある場合

■デング熱患者にみられる症状や検査所見
(2006 年~2010 年に国内で診断されたデング熱患者556例) 
症状・検査所見: 発生頻度
発熱 : 99.1%
血小板減少 : 66.4%
頭痛 : 57.6%
白血球減少 : 55.4%
発疹 : 52.7%
骨関節痛 : 31.1%
筋肉痛 : 29.1%

■デング熱診療マニュアル(第1版)→ファイル 780-1.pdf