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先天性風疹症候群(CRS)

49週において先天性風疹症候群(CRS)の届出がありましたのでお知らせします。
■症例の概要
病型 :   CRS典型例
症状 :   難聴・紫斑
診断 :   PCR行政検査(咽頭ぬぐい液・血液・唾液・尿) 風疹遺伝子検出 /
        IgM抗体の検出
感染経路 :   母親の明らかな風しん罹患歴  不明 / 妊娠中の明らかな風しん患者との接触歴  不明 / 母親の予防接種歴  1回

今年の風しんの流行は4月中旬(16週)頃から8月中旬(33週)ごろまで続きました。現在、流行の始まりから半年を越えましたが、風しん流行からCRS発症までの時間差20~30週程度を勘案すると、この流行によるCRS発症は来年春ごろまで危惧されます。
診断については、行政検査による検査体制を整備していますので、
CRSを疑う患者を診療した場合は、情報提供をお願いいたします。