記事一覧

先天性風疹症候群(CRS)

45週において先天性風疹症候群(CRS)の届出がありましたのでお知らせします。

■症例の概要
病型 :   CRS典型例
症状 :   先天性心疾患・難聴・紫斑
診断 :   PCR行政検査(咽頭ぬぐい液・血液・唾液・尿) 風疹遺伝子検出
感染経路 :   母親の明らかな風しん罹患歴  不明 / 妊娠中の明らかな風しん患者との接触歴  不明 / 母親の予防接種歴  1回

今年に入り市内での風しん届出数は現在190名で、昨年の約27倍に至っています。
今年は4月中旬(16週)頃から市内での流行が確認され8月中旬(33週)ごろまで続きました。現在、流行の始まりから約半年を迎え、風しん流行からCRS発症までの時間差20~30週程度を勘案すると、この流行によるCRS発症は来年春ごろまで危惧されます。

診断については、行政検査による検査体制を整備していますので、
CRSを疑う患者を診療した場合は、情報提供をお願いいたします。

また、妊娠を希望している方等に対する「和歌山市風しん予防緊急対策事業」についても、平成26年3月31日までワクチン接種費用の助成制度がありますので、希望する方に対して情報提供をお願いします。