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国内感染が確認された回帰熱(情報提供)

回帰熱は四類感染症に指定されていますが、感染症法施行以降、国内での感染例は報告されていませんでしたが、この度、ボレリア属菌ボレリア・ミヤモトイ(Borrelia miyamotoi)による回帰熱の症例が、厚生労働科学研究班が実施した遡り調査の結果、国内で確認されました。
回帰熱であると確認された2症例については、当初、ライム病と診断されていましたが、実際には回帰熱であったか、又は、ライム病と回帰熱に同時に感染した可能性が示唆されています。これは、現在、ライム病の診断で行われている血清中の抗ボレリア抗体の検出検査のみでは、ライム病と回帰熱を鑑別することが困難なためです。
よって、国内における回帰熱とライム病の発生動向を正確に把握するためにも、回帰熱又はライム病を疑う症例があった場合は情報提供願います。
病原微生物検出情報(IASR)速報 →ファイル 694-1.pdf
マダニ媒介性の回帰熱に関するQ&A →ファイル 694-2.pdf