マイコプラズマ肺炎は、5類感染症、基幹定点把握疾患です。全国情報によると、通年に比べ今年は25週より比較的多い状態が継続しており、40週以降は定点当り患者数が1.00を超えた状態が継続しています。和歌山市においても、38週より連続した患者報告を受けています。
治療はマクロライド系抗菌薬(ML)が第1選択薬とされていますが、以前よりML耐性株の存在が報告されており、流行年に耐性率が上昇してきている報告もあります。
また、市内においても、マイコプラズマIgM(+)患者がML投薬後、症状が改善されない報告が複数ありますのでお知らせいたします。
今年は、報告が多い水準を保ちながら増加傾向となる時期を迎えるため注意が必要です。
■IDWR感染症週報 43週 注目すべき感染症 → ファイル 420-1.pdf
●小児におけるマクロライド高度耐性・肺炎マイコプラズマの大流行(IASR・2011/10/25)
●マイコプラズマ肺炎の抗菌薬治療(IASR 2007/2月)
●和歌山市内の状況