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発生動向(医療従事者向け疫学情報)Ver3

「新型インフルエンザの発生動向 ~医療従事者向け疫学情報~ 」 Ver3
が厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部より取りまとめられていますので情報提供いたします。 → ファイル 134-1.pdf

ポイント
○ わが国における新型インフルエンザの流行は、昨年の5月に小規模な地域的流行を認めたのち、約3カ月の小康状態を経て8月末より急速に拡大した。流行のピークは11月であったと考えられるが、定点あたり受診者数が1を上回った期間は実に29週間におよんだ。
○ 3月下旬までに国民の6人に1人 がインフルエンザで医療機関を受診したと推定され、受診者の1200人に1人が入院し、入院患者の11人に1 人が重症化し、受診者の10万人に1人が死亡したものと推計される。
○ 入院した患者のうち、基礎疾患を有する方が重症化しやすく、とくに20歳以上において基礎疾患を有する方の重症化傾向が強いと考えられる。
○ 死亡例については、発症から入院までの期間は平均2.4日と短い。発症から死亡までの日数は平均9.5日であったが、年齢階級で差があり、小児の方が経過が早い傾向がある。
○ 今後の流行予測することは困難である。しかし、新たな流行の波が発生する可能性はあるものと考え、対策を継続する必要がある。

※今後とも、各医療機関におかれましては、和歌山市および厚労省が実施するサーベイランスへのご協力をよろしくお願いいたします。