第1〜 5週(12月29日〜2月1日) |
インフルエンザ |
平成 15 年の第 52 週に初めて 1 例の報告があったインフルエンザですが,平成 16 年の第 4 週( 1 月 19 日〜 25 日)に急増し,第 5 週( 1 月 26 日〜 2 月 1 日)では 639 件の報告がありました。全国的にも大流行した H15 年では第 4 週にピークを迎え 720 件の報告で、比較すると立上りは遅れたものの、昨年のピーク時を若干下回る報告数となっています。県下のほぼ全域に警報が発令されており,今後の動向が注目されます。 |
感染性胃腸炎 |
インフルエンザの流行に伴うように,感染性胃腸炎も増加してきており、第 5 週では昨年より多い 203 件の報告がありました。和歌山市,岩出,新宮管内で警報が発令されています。インフルエンザと同様注意が必要です。 |
咽頭結膜熱 |
昨年末から流行が続いている「咽頭結膜熱」は,第 1 週から第 5 週にかけて, 16 件から 3 件へと暫時減少してきていますが,警報は引き続き発令されています。 |
感染症対策で最も有効な予防法は予防接種です。 |
高病原性鳥インフルエンザ |
2003 年には,香港,米国,オランダ,ドイツ,韓国で, 2004 年にはベトナムで「高病原性トリインフルエンザ」は発生しています。直近では,ベトナム及びタイ等において,高病原性鳥インフルエンザの感染者及び死亡者が複数でたことで,世界的に注目されています。 また,日本においても, 1 月 12 日,山口県の農家で飼育されていた鶏から鳥インフルエンザウィルスが分離されました。これは, 1925 年ぶりのことです。 現在においては,人における「鳥インフルエンザ」は,「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」において,第 4 類感染症に指定されており,診断した医師は, 直ちに保健所へ届出ることが義務化されています。現状では,人から人への感染はないとされています。 また,鳥等との関係においては,家畜伝染病に指定されており,鳥等で診断された場合は,獣医師は,県家畜保健衛生所に届出ることとなっています。 なお、この感染症は,飲食によって感染するものではないので,感染した鶏との直接的な接触がない限り,感染することはありません。 異常死した鳥を発見した場合は,決して直接触れることなく,お近くの獣医師に相談するか,県家畜保健衛生所へ相談しましょう。 |
「鳥インフルエンザ」のような,動物等と人の両者に共通に感染する感染症を「動物由来感染症」「人獣共通感染症」「 ZOONOSIS (ズーノーシス)」などと呼んでいます。多くの種類の感染症があリ,重要なものは,第 4 類感染症に指定されています。動物等を飼育する場合には,充分な知識と注意が必要です。日常から,飼育の業務を担当した後は,必ず,手洗いとうがいを励行しましょう!また,必要に応じて,手袋やマスクの着用をしましょう! |