肝臓は体の中で一番大きく、とても重要な臓器です。肝臓では、2500億個の細胞が、日々血液の解毒や、栄養分の貯蔵などを行い、体を健康に保っています。そんな肝臓のニックネームは、「沈黙の臓器」。
例えば肝炎になっても、肝臓はなかなかSOSを出しません。
本人が「体がだるい」と気付くころには、その肝臓はかなりの重症になってしまっています。場合によっては、肝硬変や肝がんといった、より重篤な病気に進んでしまっていることも・・・。
感染が分かったときは、適切な治療や定期的な検診によって、病気の進行を予防することができます。肝炎ウイルスに感染していたとしても、肝臓の状態は人によってまちまちです。まずは、専門医に相談してみましょう。
<主な治療方法について>
○インターフェロンは、免疫系・炎症の調節等に作用して効果を発揮する薬剤で、ウイルス性肝炎を根治することができるものです。
○B型肝炎の場合は約3割、C型肝炎の場合は約5〜9割の人が治療効果を期待できます。
○核酸アナログ製剤は、B型肝炎ウイルスのDNA合成を阻害する作用がある薬剤で、ウイルスの増殖抑制の効果があります。
※治療効果は、遺伝子型、ウイルス量などによって異なります。
「B型又はC型肝炎のインターフェロン治療」及び「B型肝炎に対する核酸アナログ製剤治療」について、世帯の所得に応じて、月当たりの医療費が軽減される制度があります。