和歌山市感染症情報センター

Wakayama City Infectious Disease Surveilance Center

定期予防接種 日本脳炎の予防接種  第1報(平成17年8月)

平成17年5月30日付で厚生労働省が,日本脳炎ワクチンの使用と重症のADEM(下記参照)の因果関係が認定されたことを受け,現状では日本脳炎の予防接種を積極的に勧奨しないことを決めました。
 和歌山市としましても,国の勧告通知を受け,現状においては日本脳炎の予防接種を勧奨しないことにしました。ただし,強く接種を希望される場合には,同意書に署名いただいた上で,7歳半未満の方でのT期,9歳〜13歳未満のU期につき自己負担なく接種することができますので,医療機関または保健所にご相談ください。14歳〜16歳未満のV期は,平成17年7月29日付けで廃止されました。

なお,すでに接種をしていて健康面への影響が気になる等,何か心配や不安がございましたら,接種した医療機関や保健所までお問い合わせください。
ADEMとは・・・
急性散在性脳脊髄炎のことです。病気になる確率は,予防接種を100万人にしたら,1人がかかる割合です。
この病気は,ウイルス感染またはワクチン接種後4〜21日目に,脳や脊髄に病気ができることで,脳炎症状(頭痛・吐き気・嘔吐・意識障害・痙攣など)や脊髄症状(下肢麻痺・排尿障害など)が生じます。
予後は比較的良いのですが,後遺症(神経的なもの)が10%程度あると言われています。
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