AMR(薬剤耐性)対策
- AMR(薬剤耐性)とは
- 特定の種類の抗菌薬や抗ウイルス薬等の抗微生物剤が効きにくくなる、又は効かなくなることを、「薬剤耐性(AMR)」といいます。従来の薬が効かなくなることから、これまで回復できた感染症の治療が困難になり、重症に至る可能性が高まります。AMRの発生をできる限り抑制し、薬剤耐性微生物(ARO)による感染症のまん延を防止することは重要な課題です。
- AMR対策について
-
令和5年4月、「国際的に脅威となる感染症対策の強化のための国際連携等関係閣僚会議」において、「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027)」が決定されました。目標を実現するための戦略及び具体的なアクションを定めています。
薬剤耐性(AMR)対策について 抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 医療機関における海外からの高度薬剤耐性菌の 持ち込み対策に関するガイダンス 第2版
- AMR対策アクションプランの成果指標
-
- 2027年のバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症の罹患数を80人以下(2019 年時点)に維持する。
- 2027年までに黄色ブドウ球菌のメチシリン耐性率を20%以下に低下させる。
- 2027年の大腸菌のフルオロキノロン耐性率を30%以下に維持する。
- 2027年までに緑膿菌のカルバペネム(MEPM=R)耐性率を3%以下に低下させる。
- 2027年の大腸菌及び肺炎桿菌のカルバペネム耐性率を0.2%以下に維持する。