カンジダ・アウリス
カンジダ・アウリス(Candida auris)は、2009 年に本邦より初めて報告された酵母真菌種です。国内の報告においては、慢性中耳炎患者の耳漏からの分離といった非侵襲性が主体でしたが、近年、インド・南米・アフリカ・米国など多くの国で国内株とは遺伝子型が異なる多剤耐性で重篤な感染症を引き起こす恐れのある株による侵襲性感染症の事例が報告されています。
2023年、国内初となる海外株による真菌血症による死亡例が報告されました。高い薬剤耐性率、急速な感染例の拡大、院内感染の発生やその感染制御の困難さから国際的に問題となっている真菌で、今後国内での事例の発生に注意が必要です。
カンジダ・アウリスによる感染症の症例定義に合致する場合は、菌株の確保とともに、和歌山市保健所への情報提供をお願いします。
2023年、国内初となる海外株による真菌血症による死亡例が報告されました。高い薬剤耐性率、急速な感染例の拡大、院内感染の発生やその感染制御の困難さから国際的に問題となっている真菌で、今後国内での事例の発生に注意が必要です。
カンジダ・アウリスによる感染症の症例定義に合致する場合は、菌株の確保とともに、和歌山市保健所への情報提供をお願いします。
- 症例定義
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- カンジダ・アウリス確定株もしくは疑い株を原因菌とした侵襲性真菌感染症(血流感染症・眼内炎・脳脊髄炎・関節炎・その他播種性感染症など)の患者
または - 局所感染症(中耳炎・外耳道炎など)を呈する患者で、検体からカンジダ・アウリス確定株が分離・同定された患者
※ 局所感染症(中耳炎・外耳道炎など)を呈する患者で、検体からカンジダ・アウリス確定株が分離・同定された患者
- カンジダ・アウリス確定株もしくは疑い株を原因菌とした侵襲性真菌感染症(血流感染症・眼内炎・脳脊髄炎・関節炎・その他播種性感染症など)の患者