和歌山市感染症情報センター

Wakayama City Infectious Disease Surveilance Center

薬剤耐性





薬剤耐性って知っていますか?

抗菌薬により、私たちは感染症と戦うことができるようになりました。
しかし多くの国で、抗菌薬の効かない薬剤耐性菌の増加が問題となっています。

私たちにできること

私たち一人ひとりが、抗菌薬に対する正しい知識を持ち、正しい使い方をすることで、薬剤耐性を広げないようにすることが重要です。

ほとんどの「風邪」に抗菌薬は効きません

ほとんどの「風邪」の原因であるウイルスには抗菌薬は効きません。
咳や鼻水といった風邪の症状は、あなたの体がウイルスと戦っているサインです。
いわゆる風邪薬は、風邪のつらい症状を和らげるためで、原因ウイルスに効く薬ではありません。

普段の感染予防が大切

抗菌薬と正しく付き合うことは大切ですが、感染症にかからないことが一番です。
わたしたちが感染する病原体(細菌やウイルス)の多くは、手に付着します。その手で鼻や口などに触れると、その病原体が体内に侵入し、感染が成立します。
また、病原体のついた手でさまざまなものに触れ、周りのひとがそれらに触れることで、感染が拡がっていきます。
手を洗うことで、手についた病原体がからだに侵入するのを防ぐだけでなく、周りのひとへの感染を防ぐこともできます。手洗いは、日々の生活の中でできる、有効な感染対策です。

処方された薬は医師の指示どおり服用しましょう

これまで抗菌薬をもらった時、指示された通りに内服しましたか?実はこれはとても大切なことです。
症状がよくなったからといって、途中で抗菌薬をやめてしまうと、また症状がでてきてしまう可能性があります。
また、不十分な飲み方をすると、新たな耐性菌が出現するリスクが高まります。同じ理由で以前処方された抗菌薬や他の人に処方された抗菌薬を飲んではいけません。

その他の情報

情報センター「かしこく治して、明日につなぐ」 薬剤耐性(AMR)対策について 厚生労働省