梅毒が増加しています!
梅毒とは、感染している人との性的な接触(粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。陰部に潰瘍ができたり、リンパ節の腫れ、全身の発疹などの症状を呈します。進行すると、脳や心臓にも症状が出ることがあります。
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近年、全国的に梅毒が増加しており、平成29年の梅毒報告者数は、速報値で5,770人となっています。報告者数が5,000人を超えたのは44年ぶりであり、感染拡大防止のためにも早期発見、早期治療が重要です。
和歌山市においても全国同様増加傾向にあり、
特に10代から20代前半の若者の感染が増えています。梅毒に感染している女性が妊娠すると、早産や死産の原因となったり、胎児に重篤な異常(先天梅毒)をきたす場合があります。予防はもちろんのこと、早期発見・早期治療が重要です。
梅毒に感染しているかどうかは血液検査でわかります。
和歌山市保健所では、HIV抗体検査時に希望者に対して梅毒検査も実施しています。詳しくはこちら。
その他の性感染症(定点把握感染症)
定点把握4性感染症の傾向を見ると、性器ヘルペス感染症及び淋菌感染症は再び増加傾向となっています。性器クラミジア感染症は横ばい、尖圭コンジローマについては昨年よりやや減少しました。
その他の性感染症の性・年齢別報告件数(定点把握)
5歳刻みの年齢別で見ると、性器クラミジア感染症は20代が最も多く、尖圭コンジローマは20〜30代に多く見られます。また性器ヘルペスウイルス感染症は各年代を通して感染が見られ、女性にも多い特徴があります。淋菌感染症は幅広い年代に感染が見られました。全体的に男性に多い傾向ですが、若年層及び性器ヘルペスウイルスについては女性の感染も多いです。
これらより、性感染症は性的活動が活発な若い人に多く、症状に気づかないまたは病院に行きづらいなどの理由によって発見が遅れることで感染が広がりやすいと考えられます。
性感染症は放置していると、治療が長引くだけではなく、男女ともに不妊の原因となったり、妊娠している女性の場合は出産時の母子感染や胎児への感染を起こす可能性もあります。
また、腹膜炎やガンなどの合併症を起こすものもあるため、早期発見・治療が重要となります。性感染症の種類によっては自覚症状が出にくいものもあるため、感染の不安があるときは検査を受けることをお勧めします。
症状がある場合は、性病科もしくは男性は泌尿器科、女性は婦人科を受診してください。
和歌山市保健所ではHIV/エイズ検査時に必要に応じてクラミジア抗体検査、梅毒検査を追加できます。自覚症状がなく病院へ行きづらい場合などはご相談ください。