和歌山市感染症情報センター

Wakayama City Infectious Disease Surveilance Center
手足口病は、27週(6月29日〜7月5日)から警報基準を超えて流行が続いておりましたが、42週(10月12日〜17日)で解除基準を下回り、今年の流行は終息したものと考えられます。(平成27年10月23日現在)
手足口病は、手、足、口の粘膜などに水疱性の発疹が現れる、主にコクサッキ―ウイルスA16、エンテロウイルス71等が原因となる急性ウイルス感染症です。 5歳以下のこどもを中心に夏場に流行します。基本的に予後は良好な疾患ですが、まれに、急性髄膜炎等の合併が見られ急性脳炎を発症することがあります。手足口病にかかったこどもの経過を注意深く観察し、合併症に注意しましょう。

[ 症状]
通常感染してから3〜5日の潜伏期をおいて、手、足、口の粘膜などに2〜3mmの水疱性の発疹が出現し、時に肘、膝、臀部などにも出ると言われています。発熱は、発症者の約3分の1に見られますが、軽度で、38度以下のことがほとんどです。通常は3〜7日の経過で水疱が消退し、治癒します。
感染者の咳やくしゃみをしたときのウイルスが含まれたしぶきを吸い込むことによる感染(飛沫感染)や接触感染、主に便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することが知られています。
治った後もしばらくは便の中にウイルスが排泄されます。また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあります。乳幼児は、原因ウイルスへの感染経験があまりないため感染しやすく、特に乳幼児が集団生活する保育施設等では、こども達の生活距離が近く濃厚接触が生じやすい環境であるため、集団感染がおこりやすいと考えられます。
手足口病は予防接種はなく、また発病を予防できる薬もありません。
発病しても、軽い症状だけで治ってしまうことがほとんどで、感染してはいけない特別な病気ではありません。これまでほとんどの人がこどもの間に感染し、免疫をつけてきた感染症です。 なるべく感染を拡げないよう、感染対策を行いましょう。

□ 手洗いをしましょう!
手洗いは、感染対策の基本です。流水と石けんで十分に行ってください。
また、タオルの共有は感染を拡げる可能性がありますのでやめましょう。個別のタオルか使い捨てのペーパータオルを使用してください。
正しい手の洗い方


□ 便の処理は適切に!
患者の便中にウイルスが排泄されます。特におむつを交換するときは、便が手につかないように使い捨て手袋等を使用するなどし、処理を適切に行ってください。また、処理後は必ず手洗いをしてください。

□ 感染したら自宅でゆっくり!
発熱や口の中、手、足に水疱が発症してから数日間は感染しやすい時期であり、また口の中の水疱による痛みのため、食欲低下(おなかはすくが痛みのために食べられない)等も生じます。 通常の食事ができるまでは、保育所等への登園は控えましょう。この時期は、十分な水分・栄養補給が大切です。
手足口病は特効薬や特別な治療はありませんが、自己判断せず、医療機関に診断を仰いて、症状に応じた治療を受けましょう。 まれに髄膜炎や脳炎など重症の合併症がおこる場合がありますので、経過観察をしっかりと行い、次の症状がみられる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
≪重症化のサイン≫
 ・高熱が出る(38度以上)
 ・発熱が2日以上続く
 ・嘔吐
 ・頭を痛がる
 ・視線が合わない
 ・呼びかけに応じない
 ・呼吸が早い・苦しそう
 ・水分が取れず、おしっこがでない
 ・ぐったりしている
発症中は、安静にして休養をとりましょう。また、口の中の水疱のために痛みが生じ、おなかはすくが食べられないといったことが起こる場合があります。それにより、脱水症状がおこることもあるので注意が必要です。

 ・口の中の痛みへの刺激にならないよう、やわらかく薄味の食べものをすすめてあげましょう。
 ・水分摂取量が不足にならないよう注意しましょう。飲みものは、薄いお茶類やスポーツ飲料などが適切です。
手足口病に関するQ&A(平成25年8月更新)
厚生労働省ホームページ
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