本キャンペーンテーマは、主として次に掲げるメッセージを発信するものです。
HIVとエイズをめぐる状況は、治療や予防の進歩により大きく変化しています。一方で、HIVに関する不安や悩み、検査や治療へのためらい、感染した人々への差別や偏見は、今なお社会の中に存在しています。こうした課題に向き合うためには、最新の正しい知識の普及に加えて、一人ひとりの思いや経験に耳を傾け、互いを尊重し合う姿勢が重要です。
HIVに感染している人、感染を心配している人、検査や治療について迷っている人、そしてHIVやエイズについて身近に感じる機会の少ない人も含め、誰もが安心して自分の思いを語ることができ、その声に耳を傾ける社会を目指すメッセージです。
知識を得ることは大切ですが、それだけで検査の受検や受診、治療の継続といった行動につながるとは限りません。不安や悩みに寄り添い、必要なときに話を聞いてくれる人や相談先があることは、適切な行動への大きな支えとなります。また、HIV陽性者の語りは、多くの人々に理解や共感をもたらしてきました。
このテーマは、誰かに話すことを求めるものではなく、話したいと思ったときに、その声を受け止める環境の大切さを伝えるものです。世界エイズデーを契機に、対話と共感を通じてHIVとエイズへの理解を深め、検査や相談の促進、差別や偏見のない社会の実現につなげていきたいと考えています。