日本紅斑熱・つつが虫病
ダニに刺されてから、日本紅斑熱は2〜8日後に、つつが虫病は10〜14日後に、高熱、発疹、刺し口(ダニに刺された部分は赤く腫れ、中心部がかさぶたになる)が特徴的な症状です。紅斑は高熱とともに四肢や体幹部に拡がっていきます。紅斑は痒くなったり、痛くなったりすることはありません。治療が遅れれば重症化や死亡する場合もあります。
ライム病
ダニに刺されてから、1〜3週間後に刺された部分を中心に特徴的な遊走性の紅斑がみられます。また、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザ様症状を伴うこともあります。症状が進むと病原体が全身性に拡がり、皮膚症状、神経症状、心疾患、眼症状、関節炎、筋肉炎など多彩な症状が見られます。
マダニ媒介性の回帰熱
ダニに刺されてから、12〜16 日程度(平均15 日)に 発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、全身の倦怠感などの風邪のような症状が主で、時に、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸不全、出血症状(歯肉出血、紫斑、下血)が現れます。
いずれの疾患も、症状には個人差があり、ダニに刺されたことに気がついていなかったり、刺し口が見つからなかったりする場合も多くあります。見た目だけでの診断が困難です。治療が遅れれば重症化や死亡する場合もありますので、早めに医療機関に相談しましょう。
受診時には、
2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | ||
和歌山市 | 日本紅斑熱 | 8件 | 6件 | 7件 | 5件 | 8件 | 4件 | 7件 |
つつが虫病 | 1件 | 1件 | ||||||
重症熱性血小板減少症候群(SFTS) | 1件 | 3件 | 3件 | 1件 | 2件 | 1件 | ||
和歌山県 (和歌山市含む) |
日本紅斑熱 | 42件 | 29件 | 10件 | 28件 | 22件 | 32件 | 51件 |
つつが虫病 | 13件 | 9件 | 1件 | 12件 | 4件 | |||
重症熱性血小板減少症候群(SFTS) | 3件 | 3件 | 3件 | 4件 | 6件 | 3件 |
2024年4月22日 現在