和歌山市感染症情報センター

Wakayama City Infectious Disease Surveilance Center

ダニからの感染症重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)・日本紅斑熱・つつが虫病・マダニ・ライム病など

山や草むらでの野外活動の際は、マダニに注意しましょう!!

春から秋にかけて山菜採り、キャンプ、ハイキング、登山、ゴルフ、農作業など、山や草むらで活動する機会が多くなる季節です。 野山に生息するダニなどに刺されることで感染症を起こすことがあります。 病気を正しく知って、感染症から身を守るために、適切な予防と行動をすることが大切です。

どのような病気?

ダニに刺されることで起こる感染症はリケッチアやウイルスという病原体を保有するダニなどに刺されることにより起こる感染症です。
2011年に初めて特定された、新しいウイルス(SFTSウイルス)を保有する「マダニ」に刺されることによって引き起こされる、「重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)」やリケッチアや細菌など病原体を保有する「マダニ」に刺されることで感染する「日本紅斑熱」「ライム病」「回帰熱」また、「つつが虫」に刺されることによって感染する「つつが虫病」などが主な病気です。
いずれも、すべてのマダニ、つつが虫が病原体を持っているわけではありませんが、ダニ等に刺されないための注意が必要です。

どんな症状?感染したかも?

主な症状は、

いずれの疾患も、症状には個人差があり、ダニに刺されたことに気がついていなかったり、刺し口が見つからなかったりする場合も多くあります。見た目だけでの診断が困難です。治療が遅れれば重症化や死亡する場合もありますので、早めに医療機関に相談しましょう。

受診時には、
○月○日、野山に行った
○月○日、草むらで作業した
あの時、ダニに刺されたかもしれない
など日付け、場所、発症前の行動(2週間程度)を伝えましょう。

予防するには?

予防するためのワクチン等はありません。ダニに刺されないようにするのが予防法です。マダニやつつが虫は木の葉や草むらの土の表面に生息していますので
などを心がけることが重要です。

これまでの報告数

  2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
和歌山市 日本紅斑熱 8件 6件 7件 5件 8件 4件 7件
つつが虫病 1件 1件          
重症熱性血小板減少症候群
(SFTS)
1件 3件 3件 1件   2件 1件
和歌山県
(和歌山市含む)
日本紅斑熱 42件 29件 10件 28件 22件 32件 51件
つつが虫病 13件 9件 1件     12件 4件
重症熱性血小板減少症候群
(SFTS)
3件 3件 3件 4件   6件 3件
2024年4月22日 現在

その他の情報

ダニ媒介感染症【厚生労働省】 重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 国立感染症研究所 重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)Q&A[第3版] マダニ媒介性の回帰熱Q&A 日本紅斑熱(国立感染症研究所) つつが虫病(国立感染症研究所) ライム病(国立感染症研究所)