帯状疱疹について
帯状疱疹は、多くの人が子どものときに感染する水痘(水ぼうそう)のウイルスが原因で起こります。水痘が治った後も、ウイルスは体内(神経節)に潜伏していて、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化して、帯状疱疹を発症します。
50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。
発症すると、体の片側に水泡を伴う紅斑が帯状に広がります。症状は痛みを伴うことが多く、3〜4週間ほど続きます。症状の多くは上半身にあらわれますが、顔や目、頭などにあらわれることもあります。
予防としては、普段から免疫力が低下しないように、体調管理に努めることや、ワクチン接種があります。
帯状疱疹の合併症
神経が損傷されることで、皮膚の症状が治った後も、痛みが残ることがあり、3か月以上痛みが続くものを帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼びます。PHNには根本的な治療方法がなく、何か月、時には何年も強い痛みが残ってしまうことがあります。50歳以上では、帯状疱疹を発症した人の約2割がPHNに移行するといわれています。
頭部や顔面に発症した場合は、角膜炎等による視力低下や失明、顔面神経麻痺、難聴、めまいといった合併症がみられることがあります。
助成事業の対象者
接種日において和歌山市に住民登録がある、満65歳、満70歳の方
(※令和6年4月1日以降の接種が対象になります。) 接種金額
医療機関で定められた金額から、4,000円を引いた額
(接種費用は医療機関によって異なります。詳しくは、医療機関へお問い合わせください。) 助成回数
1回
(シングリックス筋注用を接種される方も1回。) 助成の受け方
市内の実施医療機関へ予約の上、本人確認書類を持参して受診。
(接種費用を医療機関へお支払いください。) 実施医療機関について
医療機関については、下記の一覧表をご覧ください。
一覧表
帯状疱疹ワクチンについて
予防接種法に基づかない任意の接種となります。予防接種による効果や副反応等ご理解いただいたうえで接種の判断をしてください。接種に関することは、かかりつけ医にご相談ください。
現在次の2種類のワクチンが接種できます。
名称 | 乾燥弱毒生水痘ワクチン「生」 「ビケン」 |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン 「シングリックス筋注用」 |
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種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種対象者 | 50歳以上の方 (明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方及び免疫抑制をきたす治療を受けている方は接種できません。) | 50歳以上の方または帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方 |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉内注射 |
接種回数 | 1回 | 2回 |
発症予防効果 | 50〜59歳で69.8% 60歳以上で51.3%(※1) |
50歳以上で97.2% 70歳以上で89.8% |
持続性 | 5年程度(※2) | 10年以上(※3) |
副反応 |
注射部位の発赤(44%)、そう痒感(27.4%)、熱感(18.5%)、腫脹(17.0%)疼痛(14.7%)など 重大な副反応として、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病等(頻度不明)があらわれることがある。 | 注射部位の疼痛(79.1%)、発赤(37.4%)腫脹(24.2%)、筋肉痛(36.9%)など 重大な副反応として、ショック、アナフィラキシー反応を含む過敏症状(頻度不明)があらわれることがある。 |