和歌山市感染症情報センター

Wakayama City Infectious Disease Surveilance Center

肝炎





肝炎ってどんな病気?

肝炎とは「肝臓に炎症が起きている状態」すなわち肝臓の細胞が破壊されている状態を指します。
肝炎を引き起こす原因は様々ありますが、日本では、肝炎の多くが「ウイルス性肝炎」と言われています。
 肝炎の主な原因

ウイルス性肝炎とは

主な肝炎ウイルスにはA~E型があり、詳しい症状とそれを起こしやすい肝炎ウイルスの型は以下のとおりです。

急性肝炎 (A・B・E型肝炎ウイルスに多い)
感染してから一定の潜伏期をおいて下記のような症状が起こります。まれに脳症など激しい症状を起こし、死亡率の高い劇症肝炎になることもありますが、ほとんどの場合、1~3か月程度で自然に治ります。

<症状>

慢性肝炎 (B・C型肝炎ウイルスに多い)
長期間軽度の肝障害が続くため、徐々に肝細胞が線維化し、肝硬変や肝がんのリスクが高まります。自覚症状のないことが多い。 なかでも、B型及びC型肝炎の患者・感染者は合わせて300万人を超えて、国内最大の感染症とも言われています。

感染?どうしたらいいの?

B型及びC型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査で調べることができます。短時間の検査で、約1週間後には検査結果を知ることができます。血液検査は、保健所で実施しています。

保健所での検査

感染したら

肝炎ウイルスに感染していたとしても、肝臓の状態は人によってまちまちです。肝臓の状態は自覚症状の有無では判断できないので、まずは専門医に相談してみましょう。
和歌山市保健所では、B型・C型肝炎ウイルス検査の結果で「陽性」と判定された市民が、肝疾患の専門医療機関等を早期に受診し、早期に適切な治療が開始することを目的とした陽性者フォローアップ事業を実施しています。

また、陽性者フォローアップ事業の参加に同意された方で、初回精密検査や定期検査を受けられた場合、検査費用が助成対象となる可能性があります。和歌山市に住民票のある方の申請を、和歌山市保健所で受付けています。
詳しくは、(B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス陽性者の方の初回精密検査・定期検査費用を助成します

肝炎治療費助成について

ウイルス性肝性肝炎の主な治療方法
和歌山市に住民票のある方の申請を、和歌山市保健所で受付けています。
詳しくは、(肝炎治療に対する医療費助成について

肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業について

平成30年12月からB型肝炎ウイルス又はC型肝炎ウイルスによる肝がん・重度肝硬変患者の方の医療費助成(肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業)を実施しており、当該入院または通院医療に係る自己負担額が一定額を超えた月が過去24月において1月以上ある場合、2月目以降の医療費の一部を助成します。
なお、助成対象となるのは平成30年12月診療分(令和3年3月以前は入院医療のみ)からです。 (※所得制限があります)

和歌山市に住民票のある方の申請を、和歌山市保健所で受付けています。
詳しくは(肝がん・重度肝硬変医療費助成について(肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業

その他の情報

肝炎総合対策の推進(厚生労働省) 肝炎情報センター(独立行政法人 国立国際医療研究センター) 肝疾患相談支援センター(和歌山県立医科大学病院内)