国内の咽頭結膜熱の報告数については、国立感染症研究所が発刊するIDWR(2006年第42週)によると「定点当たり報告数は微増し、過去5年の同時期と比較してかなり多い状態が続いている」と報告されています。
県全体でも、第23週(6/5-6/11)に最も多い報告(定点あたり1.68名)があり、以降増減しながら推移、第42週では定点あたり0.16名で減少してきていますが、過去5年の同時期と比較すると最も大きく長期化しています。
和歌山市でも、第23週23件(定点当り2.56)をピークに、以降10件前後で推移、第32週以降に減少傾向でしたが、第42週3件,第43週1件と報告が続き流行の長期化がみられています。第44週は4件(定点当り0.44)と増加しましたが、第45週1件に減少しました。
一方、御坊保健所管内の報告数が第44週2件、第45週4件と増加し、御坊保健所管内より警報が発令され、岩出保健所管内の警報も継続されています。
咽頭結膜熱はプール熱とも呼ばれ,アデノウイルスによる飛沫感染,接触感染が原因です。咽頭炎,結膜炎,発熱を起こします。潜伏期間5〜7日,有症状期間は3〜5日です。伝染力が極めて強いことから,主要症状消退後2日経過しないと登校できないので注意してください。