「感染性胃腸炎」は小児に好発するロタウイルス腸炎やノロウィルス感染症にみられるように、冬季〜春先に大流行し、秋は最も報告数は減少します。和歌山市内では、微妙な増減を繰り返しつつ第45週からは増加傾向でしたが、第51週221件に急増し,警報発令されました。第52週は171件,第1週は118件でやや減少傾向でしたが、第2週では253件(定点当り28.11)に急増、第3週は241件とほぼ同数で流行が続いています。
ちなみに、IDWR第1週病原体情報ではノロウィルスGUの分離が増加しており、27府県から606件が分離報告され、GTは計21件の報告となっています。Genotype不明が29件,サポウィルスが21件,A郡ロタウィルスが11件検出されています。
年齢別報告数では、やはり乳幼児を中心とした発生の報告があります。
今後冬季〜春先に向けて流行の継続が予想されます。日常生活における「手洗い」、「うがい」励行などを日ごろより心がけて下さい。また,嘔吐や下痢などの症状があるときは,水分補給を充分にしてください。嘔吐物や便等排泄物の処理は使い捨ての手袋を着用し、衛生的に取り扱いましょう。嘔吐物や下痢便等で汚染された衣類等は、熱湯やハイターで消毒して、他の衣類等とは別にして洗濯しましょう。