【5類感染症】 第15週(4月11日〜4月17日) |
市内では,めだった流行はなく,どの感染症も報告が少ない状況にあります。県内では,海南・御坊・新宮管内で「流行性耳下腺炎」の報告が増加し,注意報及び警報がでています。 |
インフルエンザ 終息しました! |
例年と比較して遅い立ち上がりで流行し,第8週に614件の報告があり,警報が発令されました。ピークは,第9週の792件,第10週の785件で,以降,毎週ほぼ半減し,第13週では146件に減少,警報は解除されました。第14週は更に減少して58件,第15週は16件のみでした。 県内でも,いずれも報告数は減少し,第14週には全県で警報は解除されました。 第13週IDWR 病原体情報より,2004/2005シーズンは,B型の分離・検出が最も多く,2,372件,AH3型は1,413件で,AH1型は160件の分離・検出となっています。 第 15週の年齢別報告数では,乳児から高齢者まで幅広い年齢で報告されています。
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「感染性胃腸炎」 流行は終息! 報告数は例年より少なめ! |
冬場に流行する感染性胃腸炎の流行状況は,下図のとおりです。 2004年第50週以降に急増し,第52週293件とピークを迎え,以降,第53週244件,2005年では、第1週以降130〜160件で流行が持続しました。第8週以降110件前後にやや減少したものの横ばい状況で警報が継続発令されていましたが,第12週は87件に減少し,ようやく警報は解除されました。 以降第13週は68件,第14週は67件,第15週は64件で,昨年の同時期よりも少なくなっています。 今年は,高齢者施設(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設)や医療機関等で集団感染事例が引き続き発生しました。 いずれもノロウィルスが検出されています。殆どがG?型です。また,保育所等では,ロタウィルス感染症もみられました。 第 13週のIDWR病原体検出情報でも,感染性胃腸炎関連ウィルスとしては,ノロウイルスが最も多く1、582件が報告されています。特にノロウイルスG?の検出が多く1,301件報告されています。ロタウィルスは,255件で,A群が251件,C群が2件検出されています。
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水痘(みずぼうそう) |
水痘は年によって流行の時期がかなり大きく変動しています。 2005年第1週から第3週まで横ばい状況で警報が継続発令されていましたが,第5週で29件に減少,以降漸減してきています。第15週は15件でした。 年齢別の報告数をみますと,殆どが就学前の年少乳幼児ですが,年長者での報告もあります。
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手足口病 |
手足口病は,2000年に大流行しました。例年は3大夏風邪のひとつとして夏場に流行するのですが,2004年は,夏にあまり流行せず,涼しくなってから報告が増加しました。 2005年では,第1週以降4件から11件で、第11週・第12週は17件と同数で,やや増加の傾向でしたが,第13週以降漸減し,第15週では1歳児の1件のみでした |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) |
和歌山市では,第1週以降,10件前後で増減しています。 第15週は8件(定点当たり0.89)で,流行のきざしは今のところみられていません。 県内では,御坊管内で,第15週9件(定点当たり4.50)に減少しましたが,警報継続発令されています。また,海南・新宮管内で,定点当たり4.00で再び注意報が発令されました。 年齢別では,2歳1件,3歳1件,4歳2件,5歳1件,6歳2件,10-14歳1件でした。
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A郡溶血性レンサ球菌咽頭炎 やや増加の傾向! |
2005年にはいり,やや報告数が多い状況がつづいていましたが,第12週・第13週は5件に減少,第14週は8件,第15週は12件でやや増加の傾向です。 |
咽頭結膜熱 |
2005年第1週以降2件から5件の報告で横ばい状況です。 流行状況は,下図のとおりです。 |
マイコプラズマ肺炎 |
第10週IDWRより,・・・マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は横ばいであったが,過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では,岡山県(2.2),山口県(1.4),福島県(1.1)が多い・・・とのことです。 和歌山市では,第12週で1件(定点当たり0.33)の報告がありました。年齢は1歳児でした。第13週・第14週は報告なしでした。 |
風しんと先天性風しん症候群の予防について
小児科定点からの全国の「風しん」患者数は,2004年に一部の地域(群馬県,大分県,鹿児島県,宮城県,埼玉県など)で多く報告されました。全国3000の小児科定点医療機関から第20週243件,定点当り0.08人の報告で感染症法施行以降最高値となりました。 |
感染症対策で最も有効な予防法は予防接種です。 麻しんや風しんの予防接種は,いずれも満1歳〜満7歳6か月になるまでの間にかかりつけ医で接種できます。 麻疹の予防接種の標準接種月齢(=最も適切な接種時期)は,「生後12月から15月(満1歳3か月)」です。麻しんは1歳ごろがもっとも罹患しやすく,かつ重症になるため、満1歳になったら,できるだけ早い時期に予防接種を受けましょう。 和歌山市の1歳6か月児健診及び3歳児健診を受診された子どもさんの予防接種実施状況をみますと,麻しんでは,1歳6か月で約80%,3歳6か月で92%。風疹では1歳6か月で約42%,3歳6か月で79%のお子さんが接種済みとなっています。 麻しん・風しんの流行防止及び先天性風疹症候群を発生防止のため,今後,さらに早期接種の徹底を推進したいと思います。 「お誕生日を迎えたら,かかりつけ医で麻しんの予防接種をうけましょう!」 「麻しん」の予防接種の後は,引き続き「風しん」の予防接種をうけましょう! また,7歳6か月を過ぎた方でまだ予防接種を受けていない人では,任意接種(有料)になりますが,大きくなってから罹患することを予防するためにも接種することをお勧めします。かかりつけ医にご相談ください。 |