【5類感染症】 第11週(3月14日〜3月20日) |
「インフルエンザ」 ピークすぎる! 警報は継続発令中! |
インフルエンザ 急増中! 警報発令! ピークは過ぎたよう! |
例年と比較して遅い立ち上げりですが,第6週208件(定点当り13.87)に急増し注意報が発令。第7週では331件(定点当り22.07),第8週614件と倍増し,警報が発令されました。ピークは,第9週の792件,第10週の785件で,第11週には474件に減少しました。 |
感染性胃腸炎 流行中! 警報継続発令 ! |
冬場に流行する感染性胃腸炎の流行状況は,下図のとおりです。2004年第50週以降に急増し,第52週293件とピークを迎え,以降,第53週244件,2005年では、第1週以降130〜160件で流行が継続しています。第8週,第9週は114件と同数,第10週で109件,第11週115と再び横ばい状況になっています。
県内では,和歌山市のみ警報継続発令されています。 年齢別では,幼児が中心ですが,小学生,中学生,おとなまで幅広い年齢で報告されています。 |
水痘(みずぼうそう) |
水痘は年によって流行の時期がかなり大きく変動しています。
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手足口病 |
手足口病は,2000年に大流行しました。例年は3大夏風邪のひとつとして夏場に流行するのですが,2004年は,夏にあまり流行せず,涼しくなってから報告が増加しました。10月に入り第41週で14件,以降徐々に増加し,第48週では49件と増加し警報が発令され,第52週まで警報が継続発令されていました。 |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) |
和歌山市では,第1週以降徐々に報告数が減少していていましたが、第11週では15件(定点当り1.67)にやや増加しています。 |
A郡溶血性レンサ球菌咽頭炎 やや増加中! |
2004年から2005年にかけてやや報告数が多い状況がつづいています。
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咽頭結膜熱 |
2005年第1週以降2件から5件の報告で横ばい状況です。 |
無菌性髄膜炎 |
第1週では,今年初めての報告が3件ありました。年齢は0-6か月,1歳,2歳です。 |
患者の年齢別では,2004年では以前と比較して10~14歳及び20歳以上の割合が明らかに大きくなっています。これらは小児科定点からの報告であるため,実際の成人の風疹罹患数はより多い可能性があります。 一方,ワクチン未接種で罹患したこともない女性が妊娠初期に風疹に罹患したときにウィルスが胎児に感染し,出生児に「先天性風疹症候群」を起こすことがあります。この先天性風疹症候群は「感音性難聴」「白内障または緑内障」「心疾患」が3主徴で,通常妊娠第16週までに起ることが殆どです。 感染症法では,「先天性風しん症候群」は全数把握となっていますが,いままで1年に1例以内だったのが,2004では,第51週までで9例の報告がありました。和歌山市内で「先天性風疹症候群」の報告はありません。 また,「風疹」は,和歌山市内では,2004年1年間で計7件の報告でした。 非流行時から妊娠可能年齢の女性の積極的な予防接種が重要です。また,流行阻止のために,男女とも,ワクチン接種歴がなく,罹患もしていない人は,男女とも予防接種(任意接種)を受けることが望まれます。なお,妊娠可能な女性については,ワクチン接種後2か月間の避妊が必要です。 |
感染症対策で最も有効な予防法は予防接種です。 麻しんや風しんの予防接種は,いずれも満1歳〜満7歳6か月になるまでの間にかかりつけ医で接種できます。 麻疹の予防接種の標準接種月齢(=最も適切な接種時期)は,「生後12月から15月(満1歳3か月)」です。麻しんは1歳ごろがもっとも罹患しやすく,かつ重症になるため、満1歳になったら,できるだけ早い時期に予防接種を受けましょう。 和歌山市の1歳6か月児健診及び3歳児健診を受診された子どもさんの予防接種実施状況をみますと,麻しんでは,1歳6か月で約80%,3歳6か月で92%。風疹では1歳6か月で約42%,3歳6か月で79%のお子さんが接種済みとなっています。 麻しん・風しんの流行防止及び先天性風疹症候群を発生防止のため,今後,さらに早期接種の徹底を推進したいと思います。 「お誕生日を迎えたら,かかりつけ医で麻しんの予防接種をうけましょう!」 |