冬場に流行する感染性胃腸炎の流行状況は,下図のとおりです。
2004年第50週以降に急増し,第52週293件とピークを迎え,以降,第53週244件,第1週151件,第2週160件,第3週158件,第4週151件,第5週144件,第6週137件と流行は継続し、報告数は横ばいではあるもの,やや減少傾向を示していましたが,第7週では,162件とフタタビ増加しています。
県内では,警報は解除され,和歌山市のみ警報継続発令されています。高齢者施設(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設)や医療機関等で集団感染事例もでており,いずれもノロウィルスが検出されています。殆どがGU型です。今後も,まだしばらく流行が続くことが予測されますので,注意が必要です。
第4週のIDWR病原体検出情報でも,感染性胃腸炎関連ウィルスとしては,ノロウイルスが最も多く,718件が報告されています。特にノロウイルスGUの検出が多く510件報告されています。ロタウィルスは,65件で,A群が62件,C群が2件検出されています。嘔吐・下痢症状が続く場合には,脱水にならないよう,点滴等の処置が必要な場合がありますので,早めに医療機関を受診しましょう。
年齢別では,幼児が中心ですが,小学生,中学生,おとなまで幅広い年齢で報告されています。
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